"enkan works project”
前置きとして。
「ライブハウスから灯りが消える」
だなんて、ちょっと前の自分達に想像が付いたでしょうか。
この数ヶ月の日々を思い返して考えていました。
普通に平日の19時には仕事を終えてライブハウスに来て、好きなバンドを観て、美味しいお酒とかオレンジジュースなんかを飲んで、終電で帰って、また仕事に行って、そんな生活のルーティンと一緒にライブハウスという場所が誰かの生活の中から姿を消した、この3月から6月でしたね。
どうでしたか。会えなくて寂しいとか、大きい音が鳴らなくて寂しいとか、それ以上にもっと何か大切なものが無くなってしまったような気がしませんでしたか?
少なくとも、僕はそうでした。
大阪の、片田舎の、少しばかり皆から愛されている、そんなライブハウスで、毎日毎日考えを巡らせました。
音楽をどうやって触って欲しかったのか。ライブハウスにどうして通ってくれていたのか。
このまま忘れ去られてしまう夢を、目を開けたまま何度も何度も見ました。
「今後は配信ライブ主体で良いんじゃないか」
「モッシュもダイブも合唱も無いなら安全で良いじゃないか」
それじゃあダメだと、そういう話じゃないんだと、何度も何度も話し合いました。
拳を上げる、涙を流す、家に帰ってから耳鳴りに気付く、これも全部含めて
「ライブハウス」
の良さなんですよと。
「ヒーローは画面の向こうにいる」ってのは特撮の特権で良かったのに、片足が沈んでから初めてそれに気付いたんですよね。
やれる事はまだあったじゃないか、とも、気付きました。
結局、恋焦がれる人しか知らない、ちょっとくらいニッチな娯楽で良かったんですよ、僕達が心の底から泣いたり笑ったり出来る「ライブ」ってものは。
ライブを知っている人が、ライブが好きな人が、その景色が素晴らしいと思ったアーティストが、何回もリピートボタンを押したくなる、それで良いんです。
そんな日々がまた戻って来ると、願って信じて待っている人が救われる娯楽を作ろうと決めました。
アーティストと、あなたを繋ぐ円と縁。
綻んだそばから結び直して繋ぐ円と環で、あなたの記憶にあるライブハウスを色褪せさせずにいたいと思って、友達と毎日毎日地下室で企んだプロジェクト。
手に入れました、最強の武器。
映画みたいにワクワクして、ドラマみたいに泣けてしまって、またライブハウスに来たくなる30分のエンターテイメントが、出来ちゃったんです。
2020.06.01(MON)
"enkan works project”
親愛なる皆様へ、寺田町の地下室より。
全部繋いでライブハウスに帰ってくるエンターテイメントプロジェクト、第一弾。
「ライブハウスを楽しむ音楽番組」
始動します。
2020.06.03 19:00〜20:00
enkan ライブビューイング
「ROVING GRANDPA」
「Brave Back」
乞うご期待ください!
enkan works project 代表
安井 卓也
映像チーム代表:松田直也(作品一覧:https://www.youtube.com/playlist?list=PL6PrqmYf6lTN1_YUZRPRI4BMm9H2bK2Hx)
企画制作代表:安井 卓也(寺田町Fireloop/ソウルフード)
環境提供:寺田町Fireloop