地下室娯楽大全

ソウルフード/Fireloop/enkan works project

ライブハウスとバンドマン

 

 

東京に向かう機材車の助手席に座って、小雨の降る高速道路の景色が過ぎて行くのを眺めながらこれを書いています。

 

 

藤村さんが運転してくれている。

大阪を出て東京に向かうはずが、逆走していて気が付いたら尼崎。珍しい事もありますね、と笑ってたら雨が止んでいました。

 

 

多忙は文字を忘れる。

文字にして残す習慣はまだあまり馴染まなくて、早く慣れてくれと願っています。

 

 

馴染まなくてと言えば、ごく最近ジーパンを履くようになりました。

昔は似合わないと思っていてずっとスキニーばかり履いていたけれど、不思議と似合うようになっていたのは歳を重ねたからですかね。

 

 

 

 

Fireloopは今日も僕が組んだブッキングイベントでした。

小雨の中来てくれたバンドとお客さん、こんな忙しい時期なのに本当にありがとう、なんて事を思っています。

みんな小気味良くて素晴らしい人間です。ライブハウスに居場所を作って、足繁く通ってくれるあなたが居るからバンドマンは生きています。

みんな言うけど、事実だもんね。

 

 

 

ライブハウスって一体、大何次産業なんだよって話を少し前にしていて。

衣食住、嗜好、娯楽、まあ嗜好と娯楽の間くらいにはいるから良いんじゃね、なんて事を話したりして。

 

「でも娯楽の割には保証が無いよね、大好きだったバンドもすぐ居なくなっちゃうし」

 

まあ確かにそうだよね。

楽家なんて無責任で、と言おうとして、何だか虚しくなって。

緑茶ハイと一緒に飲み干したんだっけ。

 

 

 

大何次産業か分からない、そのくせ飽和しているライブハウスシーン。

バンドの音楽が向いている矢印の根元を掴んで、強引に纏め上げたブッキング。

断っても断られても続くRe:は、一体誰の為に始まったもの、だったっけ。

 

 

 

 

 

平日の夜、Fireloopを居場所だと笑ってくれる貴方の為に、僕が持つ発想力をフル回転させてイベントを組んでいます。

こんな街のライブハウスだから、どうせなら皆で一緒に続いていく良い音楽を作ろうよ。

売れるための道筋なんてもう何処にも無いんだから、どうせなら一緒に考えような、友達よ。

 

 

 

 

なんて、思っていたりして。

 

 

 

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後もう少しで滋賀県を越えるところ。

明日は今年初の東京ライブです。

 

 

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ソウルフード

というバンドで出会った、音楽と生き様ひとつで繋がった盟友と、共に夜を作ります。

僕らは幸いにも仲間が周りに沢山居てくれていて、こんな夜を新宿のMarbleまで持って行けてしまう。

有難い。本当に。

 

 

待ってたって最高なんてやって来ないんだから、足繁く行ける環境じゃなくなったなら、切っ掛けは僕らが作れば良い。

僕らが作って、後は君が伸るか反るか。

此処を居場所とするかどうか。

 

5年間、僕の隣でロックスターが

「お前が選んで此処まで来たんやろ」

と叫び続けて来ました。

多分これから先もずっと、死ぬまでそうだと良いなと思ってるんだけど。

選んだなら、幸せになって良いからね。なんて偉そうな事を言うのはまだ、少し憚られるけど。

 

 

僕らはシンプルに鳴らすだけ。

良いじゃんね、それって。

 

 

今日も明日も、ライブハウスで待ってます。

他人の青春とクロスフェードするたったひとつの居場所で、僕らはいつでも待ってます。

 

 

良い夜を、あと少しで夜が明けますね。